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2019.10.07更新

 顎が痛む、口が開かない、顎を動かすと音がするなどの症状がある「顎関節症」。かつて、ほとんどの原因が噛みあわせによるものだとされていましたが、近年は生活習慣や精神的なストレスから引き起こる症状が増えています。生活習慣が関わっている場合は、パソコンやスマホ生活で上半身だけしか使わないことが増え、常に前傾姿勢になっていること、また、脳の疲れで深く眠ることができず、歯ぎしりなどで顎が圧迫していることなどが挙げられます。
 私がまだ勤務医だった35年ほど前はまだ顎関節症という名前は日本に浸透していませんでした。あるプログラマーの患者さんが「顎が痛い」と受診されたため、技工士さんにプラスチックでマウスピースを製作してもらうなど対策をしてみましたが、うまくいきませんでした。
 ところが数ヶ月後、自然に治ってしまったのです。話を聞いてみると、転職をしたとのこと。それまでは仕事がハードで睡眠時間が取れないほど働いていましたが、仕事を変えたことで顎の症状が治ったのです。ストレスで歯を食いしばり、体がダメージを受けて症状として現れていたようです。
 この経験は今の診断、治療にもつながっています。顎関節症にかかわらず、歯や口は生活習慣や心の健康と深くつながっていることがあります。日常生活を振り返り、症状を改善していくことも大切です。顎関節症の予防のために、日頃から口を大きく開けたり、下顎を左右に動かすなど、顎のストレッチを実行してみましょう。

 

 

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コラム

投稿者: タナカ歯科

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