院長の一言
1. 歯科治療の時期
当院では基本的に妊娠時の治療は避け、予防中心の指導を原則としていますが急性症状の場合は状況により産婦人科医との連携のうえ、必要最小限の処置を行うようにしています。
2.X線撮影について
妊娠中のX線で問題となるのは、胚と胎児の被爆による障害であります。
妊娠初期は放射線感受性が最も高く、20週以降するとされているが、口腔領域におけるX線撮影は、通常国際放射線防護委員会の勧告する線量には達し得ない低い線量ですので心配はありません。
3.薬剤の使用について
当院では基本的には妊娠中の薬剤投与は行いませんが急性症状の強い場合のみ安全度の高い薬を使用して投与致します。
使用薬剤については妊婦さんと薬を参考にして処方いたします。
4. 局所麻酔について
歯科治療に用いられている局所麻酔薬については、麻酔薬そのものの胎児に及ぼす影響と、麻酔薬に添加されている血管収縮剤の作用が懸念される。しかし、通常の使用量において麻酔薬が胎盤を通過して発育中の胎児に影響を与えたり、血管収縮薬であるアドレナリンが子宮の血管を収縮することで胎児の低酸素化を招くとは考えにくい。
5. 心理的ストレス
歯科治療に対する不安や注射への恐怖心あるいは、刺入時の痛み刺激などの心的ストレスの配慮が必要だと考えます。
院長の一言
最近、久し振りにお見えになった患者さんで3人のお子さんを出産したとのことでお口の中を拝見したところすごくきれいで感激しました。患者さんいわく「タナカ先生が歯間ブラシだけはやってください、と以前言われそれだけは守っていました」とのお話し、その日一日はウキウキして幸せでした。