開院24年、長年歯科医を続けていると、親子3代を診ることもあります。
家族の方々を診ていると、歯の質、歯並び、歯周病や虫歯など同じような症状が出ることがあり、遺伝的な要素があるのだと感じられます。
ご家族で歯のチェックに来ていただけると、似た部分を分かったうえでサポートできます。
また、先天的なものばかりでなく、毎日の習慣が影響を与えることもあるので、1日の過ごし方、特に食事やおやつの摂り方をお聞きして、アドバイスすることもできるのです。
さて、年齢の「齢」には偏に歯が使われています。
これは、昔、牛や馬などの動物の年齢を歯で見ていたことが由来しているようです。
同じように、人にも当てはめることができます。
乳幼児は乳歯、学童期になると歯が生え変わり、成長するにつれて歯が抜けたりかけたりするからです。
年齢で起きやすいトラブルも変化します。
例えば、3歳~6歳が最も虫歯になりやすく、学童期で虫歯や歯肉炎に、壮年期では歯周病の影響が出るなどです。
歯はその人の年を表します。
現在、予防医療が勧められていますが、いつまでも健康な歯、きれいな歯、何でも食べられる歯にするために、
日頃のケアに努めましょう。